ink & paper



自分達の世代は、"質感"に敏感な最後の世代やと思う。
昔の技術には音があり、匂いがあり・・それらを五感で感じる事で
”質感”が実感できる。


ink & paper
このショートフィルムはそんな僕らの琴線に触れる気がする。


今、こうしてPCに向かう我々はデジタルの恩恵を十分に受け、
また常にそれらに依存し、生活をしている。

自分は英語は殆ど解らない、しかし今はPCの翻訳機能に
託して、あとはそれなりの解釈で簡単に理解出来てしまう。
正直トテモタスカッテマス。。

結果、海の向こうの文化に憧れてきた癖に
甘タレの自分はむしろ憶えようとする努力もしなくなった。

何故か? 「事足りるから」 

「事足りる」 は、スマートに生きる事が
トレンドの現代においてはとても都合のいい言葉。

しかしその「事足りる」が人々のニーズを変え
その裏で美しい技術がどんどん失われてる事を忘れてはいけない。
そこに拘りとプライドを持って今も情熱を注ぐ方々を
自分は沢山知っている。

そのいくつかは嗜好品として富裕層の目を楽しませ。
いくつかは気づかれる事も無く姿を消している。

厚手の丹精なチップボールに、美しく、しっとりと
刻まれた活版によるタイポグラフィの質感は今や希少。
皮肉な事に あらゆる年代層に対して彼らのデジタルリテラシー
を激変させた、若きS・ジョブスも愛していたという
その美しい技法の起源である活版印刷もまた、
エコ・効率化・コスト削減 「最適化」と言われる
それら様々な要因から世代交代を余儀なくされている。
ほんの十数年前まではまだまだ現役だった筈。

自分の会社には、このフィルムに出てくるのと
同じような型の古い活版印刷機がある。
綺麗にオーバーホールされたあの
ハイデルべルグはまだ動くんかな?























この先十年 何が消えていくのか?
めちゃくちゃ早い。

PS:英語の出来る方、このストーリーをまたしっかり教えてください。
日本語で(泣)

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