「ようこそ沖縄へ」
静かで控えめだけど、催眠術のように響く
言葉に古我地ワールドへ引き込まれる。
親戚の結婚式に出席する予定だったので
週末は東京へ。そんな折り、会社の同僚の誘いで
たまたま便乗させてもらった今日のライブ
とても良い出会いに感謝。
島製作所 というデザイン事務所の撮影スタジオにて。
ゴザ引いて、近所のコンビニで買ったおつまみと
ビールは各自持参と言う なんとも贅沢な環境で、
田舎の気のいいおじさん家で昔話しを聞いている
そんな感覚に陥るほどリラックスした空間でした。
方言もあるから、歌詞の内容等で解らない所
もあったけど、気が付いたら泣いてました(笑
歳のせいで涙もろくなった事は認めるが、
最近無かった感情やった気がします。
悲しいとか、切ないとかでは無い、
なんか....「悔しい」と「嬉しい」が
交じり合ったような不思議な感じ。
沖縄民謡の元来のスタイルを中心に他府県の民謡も
少し織り交ぜながらの演奏。
氏が幼かった頃の沖縄とすっかり変わり果ててしまった
現在の沖縄の"海や人の価値観”のギャップを例に、
沖縄の方特有の優しいイントネーションで言われた
言葉がとても印象的でした
「別にさ、観光や金儲けが悪いんじゃ無くてさぁ、
大切なのはさ、何を売るのかって事だよね。」
昔の日本は良かった、という単なる懐古主義
の主張では無い、でももう戻れないところまで
来ているよ、という事実は言葉にはされないけど、
ずっしり心に響いた。
人が進化をする上で起こる様々な変化は仕方ない、
変わりゆく物(者)事に対して否定も肯定も無いのが
古我地氏のスタンスに感じた。(あくまで主観)
しかし、そこには日本人としての本質を失わない事
それを前提にした上での バランス、つまり調和が必要。
善と悪 理想と現実 昼と夜 夏と冬 潮の満ち引き
自然の摂理に従うことの重要性。
あの涙はそこに響いたのか? 今思えばそんな気もします。
新幹線の都合もあり途中抜けするハメに なり、
とても心残りでしたが 笑いあり涙あり、
とても良いライブでした。
ジャンルとかカルチャーとか価値観とか、
カテゴライズする前に"日本人”...